2012年9月8日土曜日

バッハ 無伴奏バイオリンソナタとパルティータ


 昨晩は講座が終わったあと、新宿の「ディスク・ユニオン」に行き、CDを見ていたら、めずらしいのがありました。4種類のバッハ無伴奏バイオリンソナタとパルティータを買いました。

 一枚は今回の中では一番古く、1973年から1974年に録音された、Susanne Lautenbacherのバッハの無伴奏バイオリン。それから1979年に来日して荒川区民会館で録音したJean-Jacques-Kantorowのレアな一枚。さらにラ・プティットバンドで活躍しているSigiswald Kuijkenのもの、これは古楽器としてのバイオリンを使っていると思われます。そしてサンフランシスコ生まれのRuggiero Ricciの無伴奏バイオリン。これからその違いを聴くのが楽しみです。

 僕はバッハの作品、とくに無伴奏チェロと無伴奏バイオリンが大好きです。その孤高の旋律と音色とはぼくを魅了してやみません。バイオリンとチェンバロのためのソナタも大好きです。これらバッハを聴いていると、宇宙的広がりと、すべてを許容する宗教的深みを感じます。魂を清められる思いです。音楽はギリシャの昔から医療に役だってきましたが、美しく深みのある音楽は、病に苦しむ人たちに、精神的安らぎと魂の浄化をもたらしたに違いありません。

 アンドレイ・タルコフスキー監督の名作「惑星ソラリス」のメインテーマに使われたバッハ、コラールプレリュードBWV639もすばらしい曲で、僕は死ぬ時に音楽を持って行けるのなら、このBWV639とバイオリンとチェンバロのためのソナタと無伴奏バイオリンとチェロを持ってゆきたいと思うくらいです。それにもし加えることができるなら、ミケランジェリのピアノでジュリーニ指揮のベートーヴェンのピアノ協奏曲5番「皇帝」とサムソン・フラソワのピアノでショパンのノクターン。そして最後にマーラーの「大地の歌」これはワルターとフェリアーの盤です。これだけあれば音楽に関しては死後も永遠に満足なタコです。

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