2011年8月13日土曜日

三葉虫


 僕は骨董・古美術を教えていますが、古いものを研究していると、更に古いものを追求したくなる衝動ににかられます。その果てにあるものは生命の始まりです。もともと小学生の頃からタコは三葉虫やアンモナイトなどに興味があったので、最近また興味をもって勉強したくなりました。

  この写真の化石は修復もありますが、長さが約205ミリ、幅が130ミリの古生代カンブリア期(約5億4000万年前から)の最初期の三葉虫です。現在の全ての動物の原型がこの頃に爆発的に一挙に出現したといわれ、それは「カンブリア爆発」といわれています。小さいものは数ミリ、大きいものはアノマロカリスのように2メートルにおよぶものがいたらしいです。

 何故こうした生命の急速な出現が爆発的に起きたかは不明とされています。環境に応じて時間の中で進化するという、ダーウインの進化論の応用がきかない突然の爆発のような出現で、ダーウインもそれだけが自分進化論の弱点であるといっています。宇宙のビッグバンと同じように興味をそそられる世界です。

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