2014年10月20日月曜日

浅草の美味しい鰻屋さん 「鍋茶屋」

 少し前のことになりますが、前回の投稿に書いた浅草の「蛍堂」を訪ねた時に店主から教えていただいた鰻屋さんでお昼をいただきました。 浅草にお店を構えているだけあって、このあたりの美味しいお店をたくさんご存じです。仲見世界隈は平日でも観光客で賑わい、昼時はどこもすぐ満員になりますから、ちょっと喧噪から外れた「鍋茶屋」で鰻をいただくことにしました。


 なるほど、教えていただかないとちょっとわかりにくい場所です。繁華街ではないので、浅草に遊びに行って偶然とおりかかる確率は低そうです。ちょっと早め着いて時間をつぶし、開店と同時に一番乗りです。 「蛍堂」の店主から聞いていた通り、掃除の行き届いた店内は小ざっぱりとしていて気持ちいいです。次々と客が来店し、あっという間に小さな店内は満席になりました。品書きは色々ありますが、今回は初めてなので、3種類あるランチメニューからうな丼を選びました。「注文を受けてから作るので、時間がかかります」と注意書きが添えられています。どのくらいまつのかな~と楽しみにお茶をすすりました。


 そうして待つことなんと30分!本当に待つんだな~!でも、その甲斐はありました。本当に美味しかったです。ふんわりと蒸してから炭火で外側をカリッと焼いた関東風で、タレの味わいも申し分ありません。ちょっと小さいですが、ランチのうな丼はたったの1000円なので、文句はありません。デザートのフルーツまでついて、かなり頑張ってます。


 ランチメニューは、他に鳥丼、正肉・レバー・つくねの三色鳥丼もあり、おしんことお吸い物がついてどれも1000円です。鰻丼の美味しさから想像するに、どれもきっと美味に違いありません。時間に余裕のある時にまた行ってみたいです。できれば夜にでも行って、たっぷりとこの鰻を
堪能するのが夢です。

http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13043304/dtlrvwlst/5206640/

2014年9月17日水曜日

「東京蛍堂」 浅草で大正・昭和のレミニッセンスに浸る

オーナー夫人手書きのガラスのサイン
  久しぶりに浅草に行って来ました。祭日で仲見世通りは大賑わいです。
六区の方まで足をのばし、通り沿いに掲げられた浅草から世に出たコメディアン達の写真を眺めながら散歩。この通りに面して、ちょうど建物と建物の間に、古物商店「東京蛍堂」があります。
この路地の奥に「蛍堂」が・・・
  ちょっと奥まっているので、ともすれば見落としてしまいそうですが、路地の入口の「モボ・モガ御用達の店」という看板と着物を纏ったマネキンが目印です。
 
  表通りからは店の中が蔭になって見通せませんが、ほんのりと電燈がいくつか灯っています。店名の由来とは関係ないのかもしれませんが、まるで蛍のような光につられてこの路地の突き当りまで進むと、まるでレースのようなもみじの葉の間から、「蛍堂」の可愛い照明が迎えてくれます。

  ここから先は、大正・昭和ロマンのラビリンスです。いくつもの小部屋が上へ下へと続きます。ここではとてもご紹介しきれないほど、ありとあらゆる種類の商品が詰まっています。

  どこも、キチンと分類され、見えないところまで細心の注意を払ってセンス良くディスプレイされているのですが、堅苦しさは全くありません。それも、ここのオーナーご夫妻の温かいお人柄のせいだと思います。

ジェントルマンのクロゼット

  美男美女の素敵なカップルですが、大変な働き者です。驚いたことに、この店の改装の大部分をご自分達の手でやってのけたそうです。完成度の高さにも関心させられます。誰の真似でもない、完全な「蛍堂」ワールドを作り出しています。
実物はもっと色のきれいなタイル張りです。

  上の写真は、昔懐かしいタバコ屋さんの入口に使われていたものだそうです。緑の色合いが美しいタイルがまだ完ぺきに残っていて、その上は本来タバコがディスプレーされ、カウンターの上にはガラス窓があった筈です。僕が子供の頃には、この奥におばあちゃんが座って店番をしていて、客が来るとガラス窓を開けて応対する、というのがタバコ屋さんの定番スタイルでした。今はもうほとんど見かけなくなりましたが、このカウンターももう少しで取り壊されるところをオーナー夫妻が救い出したそうです。上部のガラスケースは他のものを上手に組み合わせて素敵な演出をしています。電話機一つとってもこの店にピッタリの雰囲気のものをさりげなく配置しているので、全てが違和感なく溶け合っています。
ベスト姿がさまになる、ダンディーな店主

  ここまで築き上げるのは大変であったと思いますが、本当に好きなことを、情熱を持ってなさっているからこそ実現できたのでしょう。ご夫婦で夢をかなえて行く楽しさが、このお店にワクワク感をもたらしているのだと思います。実に楽しいお店です。浅草にいらしたら、是非訪ねてみてください。

2014年4月6日日曜日

A-ラインセンス (A-Licence)中野ブロードウェー、この春新装開店!

1966年創業 A-ライセンスは中野ブロードウェー2階
レーシングカーの上に寝そべるドライバーのイラストが新しい壁を飾ります。

 A-ライセンスが改装完了したので、3月に行ってきました!
中野ブロードウェー2階のこの喫茶店については、2012年1月25日付けで投稿したことがあるのですが、今年すっかりきれいに生まれ変わりました。
こざっぱりと明るくなり、喫煙席と禁煙席が分かれてスモーカーは気兼ねなく煙草を吸い、ノン・スモーカーは煙に悩まされることなく、ますますくつろげる空間となりました。
先代ゆかりのカーレースにまつわる品々も、ちゃんと残されているのが嬉しいです!
レトロな食品見本の並んだ楽しいウィンドウがきれいサッパリなくなり、タイヤも片づけられてしまったのはちょいと寂しかったですが、お店の入り口の壁に見覚えのあるイラストを見つけて、ホッとしました。レーシングカーの上でドライバーが寝転んでいる絵。これは以前使われていたオリジナルのコーヒーカップに描かれていたものです。

 天井を見上げると、世界各国のレースのサーキットがちゃんと飾られています。以前より形がはっきり見えます。マニアックなラインアップです。シチリア島のTarga Florio(タルガ・フロリオ)もあります。この狭く紆余曲折した公道での自動車レースの優勝者に大会後援者のフローリオ家から授与された牌はタルガ(楯)と呼ばれたそうです。しかし、参戦する車の性能があがるにつれ、この過酷なレース・コースでの危険性も高まり、ついには死者を出す大事故が発生。これが原因で1977年、タルガ・フォーリオは、最も古い国際的なスポーツカー・レースとしての歴史に終止符を打たれました。でも、A-ライセンスの天井から消えることはありません。


上左から、富士スピードウェー、Jaramaハラマ(マドリード北部)、Daytonaデイトナ・インターナショナル・スピードウェー(米・フロリダ州)
下左から、Watkins Glenワトキンズ・グレン・インターナショナル(米・ニューヨーク州)、Indianapolisインディアナポリス・モーター・スピードウェー(米・インディアナ州)、Brands Hatchブランズ・ハッチ(英・ケント州)
鈴鹿の下に、伊・シチリア島のTarga Florio(タルガ・フロリオ)、
その右上はMonacoモナコ
 ヨハネスブルグの高地にあるキャラミ・グランプリ・サーキット(Kyalami Grand Prix Circuit)は、1977年にトム・プライスがわずか27歳の若さで事故死したF1南アフリカグランプリが開催された所です。当時わずか27歳だったイギリス人ドライバーの命を奪う壮絶な事故の原因となったのは、このコースの高低差の激しさでした。その後同サーキットは大幅改修されていますが、A-ライセンスの天井では、旧コースの形を見ることができます。

Kyalamiキャラミ・グランプリ・サーキットの1961年から1988年までのオリジナル・コース。
その下は、Nurburgringニュルブルクリンク(ドイツ北西部)。
1964年8月にここで開催された西ドイツGPがホンダのデビュー・レース。
右隣はHermanos Rodriguezエルマノス・ロドリゲス(メキシコ・シティー)。
1965年のエルマノスでのメキシコGPで、ホンダRA272(ドライバーはリッチー・ギンサー)が初勝利を飾る。タイヤメーカーのグッドイヤーにとっても名誉の初勝利であった。
下はSpa Francorchamps Circuitスパ・フランコルシャン・サーキット(ベルギー)
壁にもレースにまつわるポスターや以前は店の奥にあってよく見えなかったメモラビリアが額に入れられて鑑賞しやすくなりました。


一番上は処女作のRA271(1964),
一番下はウィリアムズFW10(1985)
70年代の通行証がビッシリ
僕はまた大好きなハンバーグ・ランチを注文しました。メニューに変更はないみたいだし、味も以前と変わらずとても美味しいです。ふっくらとジューシーなハンバーグにトロリとかけられた美味しいソース、塩加減も程よいポテトサラダ、旨味のあるスープ、どれも昔のままで大満足です。
精悍なご主人が、美しい夫人と共にこの大切なお店を続けて行ってくれるのが嬉しいです。

どのお料理も美味しいです。
この写真は2014年3月に撮影したので、その後、新消費税などでお値段は変更されている可能性があります。

こちらも2014年3月現在のメニューですので、ご了承ください。


2014年2月22日土曜日

猫の日

 2014年になってから初めての投稿ですが、今日はもう2月22日!これを「にゃんにゃんにゃん」と読んで、猫の日なのだそうです。というわけで、僕にとっては大ちゃんの日です。

骨董に囲まれた大ちゃん
 以前にもこのブログでご紹介した「細矢大福」、愛称「大ちゃん」です。5歳でウチに来てから8ヵ月になります。ご覧のように、所狭しと骨董品が並んだ環境で暮らしているのですが、感心なことに一度も物を壊したことがありません。アジアンレパードの血が流れているせいか、野性味のある顔をしていますが、実に繊細でいじらしいほど気を遣う子です。
 
 僕が仕事から戻ると、玄関の廊下のガラス戸越しに、待ってましたとばかりに出迎えてくれます。靴を脱ぐ間ずっとニャーニャーと催促しておいて、いざ撫でようとすると、クルッと背を向けタッタッと自分の部屋に早足で歩いて行きます。大ちゃん専用の部屋などないのですが、たまたま事務室しか餌やトイレを置ける場所がなかったので、そこが一番落ち着くみたいです。フワフワの長い尻尾をユラユラさせながら、僕をお気に入りの部屋に誘導して行くその後ろ姿がまた可愛いんです!最近太り気味で、お腹が両脇にはみ出てポニョポニョと左右に振れるところもたまりません!

ほっぺにも肉がついて、横向きになるとお相撲さん顔の大ちゃん
  大ちゃんのクリスマス・プレゼントに買ってあげた電気絨毯が気に入ってくれて、ここでお昼寝するのが日課です。大ちゃんはフカフカしたところが好きなので、敷物を折り畳んで厚みを出した上に載せていました。でも、大ちゃんが体を伸ばすには幅が少し足りなかったらしく・・・はみ出て落ちそうな体を前足で支えてなお昼寝を続けていたところが下の写真です(・・;)

片手を支えに、意地でも昼寝を続ける大ちゃん
 夜は、「大ちゃ~ん!」と寝室から呼ぶと、ニャ~!と鳴きながらタコのベッドに駆け上がります。しかし、何故か無礼にもタコの顔にお尻を向けて寝るのが気に入りません。そして、うっかり咳払いでもしようものなら、びっくりして逃げて行ってしまうのが、ちょっと寂しい。

尻尾で大事なお腹を守る大ちゃん
 猫は皆そうなのかも知れませんが、大ちゃんはお腹と尻尾を触られるのがとても嫌いです。可愛いポニョ腹をうっかり触ろうものなら、それまでうっとりと甘えていたのが、大変な剣幕で抗議します。ダメと言われると触りたくなるのがタコの悪い癖です。つい大ちゃんをからかっては怒らせてしまうのですが、すぐに許してくれる優しい子です。


スピーカーの上から中野の再開発を見守る大ちゃん
 生まれてから一度も外に出たことのない子なので、運動と言っても、せいぜい部屋の中を駆け回ったり、ちょっと高いところに飛び乗るくらいです。太りがちになるのも仕方ないのかもしれません。お昼寝していない時のお気に入りの場所は、スピーカーの上です。ほとんど動きのない窓の外やベランダの花を眺めて、物思いに耽り、ちょっと寂しそうな気配… 今日は大ちゃんの日なのだから、ちょっと喜ばせてあげたい。

憂いに満ちた大ちゃん
 そこでとっておきの粉末「またたび」を大ちゃんの大好きな小さなお魚型のスポンジのおもちゃに少し振りかけて与えました。
するとそのお魚をくわえたりじゃれ飛ばしたりで大変です。しばし恍惚の感じでハフハフ、ゴロゴロのどをならして大騒ぎで転がりまわったひと時でした。

大ちゃん、大興奮!

我にかえってキョトン?
 
 今はまた落ち着いて、パソコンに向かうタコの膝の上で寝ています。猫の日、幸せだったかな、大ちゃん?

人知れず世界平和を祈る大ちゃん 
今日も一日お疲れさん!