2011年11月28日月曜日

「名物刀剣展」と三島大社


                        

 僕が学院長を務める日本骨董学院では、日常の古美術・骨董講座だけでなく、毎年それらをテーマとした旅を企画して、おかげ様で人気を博しております。

 今年10月の美濃・瀬戸の古窯へのバスツアーに続き、11月26日には、皆さんと佐野美術館で開催中の「名物刀剣展」で一挙に公開されている名刀50振りを鑑賞、館長の渡邉妙子先生の講座を受講したり、国宝・一遍上人絵伝で有名な三島大社も訪れました。今回は特別に刀剣界の第一人者である飯田一雄先生が展示品の解説を引き受けてくださいました。(写真は三島大社本殿前で恩師の飯田一雄先生と)

 飯田先生は私の恩師でもあり、刀剣界の重鎮でもいらしゃいます。私が初めて日本刀に魅了されたのは18歳の高校時代ですが、その当時、通った鑑定会の講師をされており、その頃より46年今までご指導、ご鞭撻いただいています。生涯の恩師です。

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2011年11月14日月曜日

二の酉


 毎年欠かさず行くのが酉の市。酉の市の本場は何と言っても浅草の「大鳥神社」です。
 
 大鳥は鳳(おおとり)でもあり鳳凰(ほうおう)でもあります。鳳凰は古代エジプトにおけるフェニックスのことであり、不老不死のシンボルともなり、また中国の長寿の神でもあり、皇帝・皇后のシンボルともなりました。もともと鳥や伝書鳩に代表される鳩には千キロメートル離れていても巣に帰るという帰巣本能があり、その特徴が人間の魂を死後正確に極楽に導いてくれると信じられ、それがエジプトではバーという人間の頭をした鳥、日本では迦陵頻伽という極楽で歌うという鳥に変化したのです。そういう鳥の信仰と長寿を祝う大鳥神社で金をかき集める商売のシンボルの熊手が売れたことから酉の市がスタートしたといわれています。
 
 今年は三の酉まであり、なんとか時間を作って行くことができました。上の写真は去年の熊手。両手招き猫のご利益か、震災に追い打ちをかけられた不景気をなんとか乗り越えられました。今年は、来年の干支に因んで、龍のついた熊手に決めました。景気の良い拍子木(ひょうしぎ)に元気付けられ、来年も頑張ろうという気持ちを強くしたタコです。


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2011年11月3日木曜日

ああ鰻丼 (瀬戸「田代」の鰻)


 僕は昔から鰻がなぜか好きなんです。今住んでいる中野は生まれた場所でもあるし、食べ物屋さんはひしめいてあるし、食ということに関しては文句の付け所はないのですが、おいしい鰻がなかなかないのです。2、3店はありますが抜群、というものではないのです。そこで外に鰻を求めて旅をするのですが、現在のトップは価格、美味という点で瀬戸市の「田代」。こんがりと焼けて香ばしい。注文を受けてから鰻をさばくので、新鮮、プリップリ。

 関東では蒸してから焼くからプリプリ感はないのですが、瀬戸ではそのまま焼いてタレに漬けます。なんと噛み応えががいい!なんと香ばしいことか!こうして書いていながら、思い出してもう条件反射で生唾がでてきています(笑)とにかくうまい。

 東京ではやはり定番ですが、南千住の「尾花」が芸術的にフックラしていて、焼き上がりも美しい。いいけど、値段がやや高くなったのが気に入らない。瀬戸の「田代」は1900円台とお手ごろ価格です。瀬戸に住みたいタコです。


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