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2017年8月20日日曜日

ハインリッヒ2世夫妻の大理石棺

 前回の投稿では、僕が子供の頃から憧れていたドイツのバンベルク大聖堂の騎士像に、念願かなって4年前に会いに行った時のことを書きました。その騎士像が見守る神聖ローマ帝国皇帝ハインリッヒ2世夫妻の大理石棺についても書かずにはいられません。

バンベルク大聖堂の中で騎士像に見守られるハインリッヒ2世夫妻の大理石漢棺
  この見事な棺の彫刻は、僕の好きな彫刻家リーメンシュナイダーの手によるものです。今までに観た彼の作品の大半は木彫作品でしたが、この大理石の棺は彼の代表作と言える、ずば抜けて素晴らしい仕上がりでした。



 さて、この時のために、日本から持ってきた重くて嵩張るスワロフスキーの双眼鏡EL10×42 6.3°が威力を発揮してくれました。国内外の名だたるメーカーの様々な双眼鏡を試した末、これに勝る視野の広さ、明るさ、解像度のものはなく、おそらく世界最高峰の双眼鏡だと思い購入したものです。この双眼鏡で騎士像や皇帝夫妻の棺はもちろん、柱の彫刻群を詳細に観察、鑑賞することができました。


  祭壇の上から観たり、近くから観たり、双眼鏡で観たり、時間の過ぎるのも忘れるほどの見事なDom内陣です。 


Dom内陣のパイプオルガン
  このロマネスク大聖堂建立年代とバンベルク騎士像の成立、リーメンシュナイダーの活躍年代はそれぞれがかけ離れて統一性を欠きますが、長い年代を経てきた宗教と美術と歴史がそれぞれをバランスよく結び付けてきたのでしょう。


  もちろん初めにハインリッヒ2世がDOMを建設した後亡くなり、当時の棺に納められ、後に名のあるマイスター彫刻家が騎士像を製作して棺を守る柱の位置に据えられたと考えられます。記録によればハインリッヒ2世は973年生まれで、1024年に亡くなっています。騎士像はほぼ1200年代、13世紀の制作と考えられており、またリーメンシュナイダーは1460年頃の生まれで、1531年に亡くなっています。

  棺の制作年代も記録に残っており、1499年から1513年の間とされています。神聖ローマ帝国国王夫妻の遺骸は新しい棺に入れ替えられ、長い年代を経てこのDOMの姿が形成されてきたことがわかります。そこには多くの信者、国王、様々な寄進者、製作者の想いが重なっているのです。

2017年8月7日月曜日

バンベルク騎士像を観て

バンベルク騎士像
 4年前、人生の区切りというと大げさですが、行ける時に行きたいところに行って観たいものを思い切り観たい、と35日間自由にヨーロッパを旅しました。当時は1ユーロ100円という円高だったのも幸いしました。
 最も行きたかったドイツに最初に行き、かつての東ドイツだったベルリンを気ままに歩き回りました。
 帰国後、時折この旅の思い出をブログに綴っていたのですが、やがて日常の仕事や雑務に追われ、更新することも少なくなってしまいました。昨今のテロで、ヨーロッパもなかなか行きにくくなり、あの時行っておいて良かった、と思うこの頃です。エジプトについても同じです。そんな気持ちで当時の写真を整理している内に、また旅の楽しさが蘇ってきました。


ブランデンブルグ門
 僕が小学校3年か4年だった頃、父がドイツ人からいただいた蔵書に、ドイツの戦前の写真集がありました。ひげ文字でなにやら書かれていて、もちろん全く読めませんでしたが、古き良き時代のドイツの雰囲気がとても魅力的で、よくその大好きな本を手に取っては見ていたものです。子供の僕には未知のドイツやベルリンの街並みや、ローテンブルクの街の様子が写っていました。美術についてもたくさんの作品を紹介していて、例えばデューラーの「騎士と死と悪魔」などの写真には、なんとも不思議な怖い印象を受けました。


 その後日本で唯一、高校でドイツ語を専修として教えてくれる独協高校に学び、大学もドイツ語で受験し、ドイツ文学科に進み、哲学、ドイツ文学、音楽に親しんだ経緯を考えれば、いかにその本の影響が大きかったかがわかります。普段子供が目にすることのないような多くの美術品をその本を通して眺めていたことなども、今の仕事にもつながっているようです。バンベルク騎士像に出会ったのも、この本でした。馬に乗ったすがすがしく、美しい騎士像は小学生だった僕を魅了しました。

 その憧れのバンベルク騎士像に会うために、僕はようやく中部ドイツの中世都市バンベルクにやってきました。
日本を旅立って早1か月になろうとする頃、11月末のミュンヘンで楽しみにしていたクリスマス市に足を運び、ダッハウの強制収容所跡にも行ってから、列車でバンベルグに向かいました。
 着いたのは雨の夜。紅葉を過ぎたバンベルクにも、冬に入ろうとするドイツの寒さが訪れつつありました。翌日、ホテルからレグニッツ川に沿いに散歩しながら、聖堂(DOM)の見える方向に進みました。やがて入り組んだ城下町に入り、骨董店やクリスマス用品を売る店をのぞいたりしながら曲がりくねった小高い丘をのぼること15分、急に大きな広場に出ました。はっと見上げると、重厚なドームが聳えていました。すり減った重々しい石の階段を上がりDOMの扉を押しました。時代の重みを感じさせる、樫のようなどっしりとした木でできた巨大な扉です。実際、重量もかなりあり、力いっぱい押してやっと開けたものです。中は暗く、通路の左サイドにはこのDOMの建立にかかわった人たちの像らしき石像が私を見下ろしています。しばらく歩くと、礼拝堂の前にでました。背景のアーチ形の窓から後光のように光が降り注いでいます。
 僕はロマネスク様式の建築が好きですから、あーすばらしいなあ・・と感心しながら眺めていますと、僕の真上から見下ろすように馬に乗った騎士像が突然視界に入り、ドキッとしました。子供のころに飽きもせず見ていた大好きなバンベルク騎士像!とうとう実物に会えた喜びは、頭上からいきなり襲ってきました。

階段横、向かって右の囲いの中にハインリッヒ2世夫妻の棺があります。

 この像はバンベルクの大聖堂(DOM)の礼拝堂入口すぐの左上にあり、神聖ローマ帝国皇帝ハインリッヒ2世夫妻の棺を真下に見守る形で、柱の中間に配置されています。棺を柱の真ん中から見守る感じです。実際に訪れてみないと、そのあたりの様子はわからないものですね。荘厳なロマネスク様式の大聖堂の中には、老人夫婦と私しかいませんでした。とても静かです。小学生だった僕には遥か彼方の存在だったあの騎士像と、こうして対面できる日が来るとは・・・。中世ドイツの騎士の持つ高貴で誇り高き姿に、改めて感動しました。

2016年5月25日水曜日

最近の猫の大福



 猫の大福がやってきて3年、もうすっかりここを我が家と思ってくれているようです。先日も講座の合間に原稿を書いている間、いつの間にか大ちゃんが椅子の上でうたた寝をしていました。

 手彫りの装飾が施された木製の古い貫禄ある椅子ですが、大ぶりな座面に貼られた革もほどよい感触になっていて座り心地がとても良いです。そこに冬は電気で暖かくなるクッションを置いてあげたら、それ以来すっかり大ちゃんのお気に入りの椅子になってしまいました。大ちゃんによく似合っています。
 このところ、椅子の前には骨董品の箱が積んであるのですが、そこになぜか手をついて寝ているのが、かわいくてつい写真を撮ってしまいました。



 大ちゃんは写真嫌いでカメラを向けるとわざと不幸そうな顔をしたり、ギャングみたいな柄の悪そうな顔をしてみたり、そっぽをむいたりしてしまうので、寝ている時がチャンスです。

 もうそろそ8歳になるのに、いつまでも赤ちゃんみたいにかわいい大ちゃんです。


2015年8月14日金曜日

「中国陶磁器の見方」

日本骨董学院 創立22周年記念
優雅な銀座会場と交通至便の中野サンプラザ会場

「中国陶磁の見方」

基礎編

  このたび日本骨董学院創立22周年記念といたしまして、念願の「中国陶磁器の見方」を開講することとなりました。講師には、私も在籍する東洋陶磁学会の会員で新進気鋭の中国陶磁研究家・新井崇之先生をお迎えします。
 新井崇之先生は明治大学博士課程、日本学術振興会特別研究員、史学会会員で、中国への国費留学生として、北京大学考古文博学院に2年半在籍し、その間中国各地の窯跡の発掘調査に携わるとともに、文献史学を基礎とし、さらに考古学、美術史学の手法を加えることで、中国陶磁史を研究されてきました。また自ら茶道や作陶を行い、陶磁器に対する理解に努めておられます若く真摯な研究者です。本講座では最新の中国本土の研究動向を踏まえながら、体系的かつ理論的に陶磁史を解説していただきます。広範囲で理解しにくい「中国陶磁器の見方」のポイントを楽しく学んでください。まさに中国経済の動向いかんでは今こそ勉強の最大のチャンスといえます。

◆ 下記内容の3回セットの講座です:   

第1回 皇帝の器の誕生 陶器と青磁 その黎明と発展
・ 陶器の時代(仰韶文化、龍山文化)から青磁の発生(灰釉陶器から原始青磁へ)
・ 南方青磁と北方青磁(越州窯、龍泉窯、南宋官窯、及び耀州窯、汝窯、鈞窯)について

第2回 単色釉磁の世界 モノカラーの美

・ 白磁の完成(邢州窯、定州窯)黒釉の茶器(建州窯、吉州窯)
・ 景徳鎮白磁(青白磁、枢府白磁、甜白)
・ 景徳鎮単色釉磁(紅釉、藍釉、緑釉、黄釉、黒釉)

第3回 青花と彩磁 絵を施した陶磁器

・ 絵を施した陶磁器(磁州窯、吉州窯、元代の景徳鎮窯)
・ 青花と彩瓷の系譜(明清期の景徳鎮陶磁) 宋代後の絵付けされた陶磁器について

◆ 日程と会場
下記の銀座(火曜午後2時から)、もしくは中野(日曜夜6時半から)の2つのコースからお選びください(一回90分の講座です):

銀座 火曜日コース 2:00p.m.開始
会場: ART FOR THOUGHT(カフェ・レストラン)
東京都中央区銀座8-10-4
和孝銀座8丁目ビル1F
営業時間:11:00-24:00
Tel/Fax:03-6228-5922

1回目 10月13日  2回目 11月10日  3回目 12月 8日
定員:25名(定員になり次第締め切ります。当日の直接参加はできません)

☆ 中野 祝日・日曜日コース 6:30p.m.開始
 会場: 中野サンプラザ
JR中野駅北口改札出て左正面徒歩1分 サンプラザ7Fにて受付

1回目 10月12日  2回目 11月 8日  3回目 12月 6日
定員:36名(定員になり次第締め切ります。当日の直接参加はできません)

◆ 参加費:
・ 各会場にての3回セット料金となります。
・ 日本骨董学院会員:15,000円(消費税込) 一般:18,000円(消費税込)
・ お申込みの皆様には銀行振込口座番号をお知らせいたします。

◆ お申込み方法:
電話・ファックス・メールn-kottou@js9.so-net.ne.jp または日本骨董学院 ホームページの連絡欄からアクセス願います。
・ 日本骨董学院 164-0001 東京都中野区中野4-11-1-507
・ 電話・ファックス:03-3387-8703(午後14時から18時までとなります) 
・ 必ずご名・連絡先・受講されたい会場名を記入・またはお伝えください。
・ ファックスおよびメールにてのお申込みにつきましては全日受け付けます。時間による受付順となりますのでご了承ください。(定休日は00曜日です)
・ 定員になり次第締め切らせていただきますので、お申し込みはお早めに!

◆ 今後、今回の参加者を優先的にご案内する応用編・上級編を予定しています。
   たのしい研修旅行も予定しています。ご期待ください!

日本骨董学院 




2014年10月20日月曜日

浅草の美味しい鰻屋さん 「鍋茶屋」

 少し前のことになりますが、前回の投稿に書いた浅草の「蛍堂」を訪ねた時に店主から教えていただいた鰻屋さんでお昼をいただきました。 浅草にお店を構えているだけあって、このあたりの美味しいお店をたくさんご存じです。仲見世界隈は平日でも観光客で賑わい、昼時はどこもすぐ満員になりますから、ちょっと喧噪から外れた「鍋茶屋」で鰻をいただくことにしました。


 なるほど、教えていただかないとちょっとわかりにくい場所です。繁華街ではないので、浅草に遊びに行って偶然とおりかかる確率は低そうです。ちょっと早め着いて時間をつぶし、開店と同時に一番乗りです。 「蛍堂」の店主から聞いていた通り、掃除の行き届いた店内は小ざっぱりとしていて気持ちいいです。次々と客が来店し、あっという間に小さな店内は満席になりました。品書きは色々ありますが、今回は初めてなので、3種類あるランチメニューからうな丼を選びました。「注文を受けてから作るので、時間がかかります」と注意書きが添えられています。どのくらいまつのかな~と楽しみにお茶をすすりました。


 そうして待つことなんと30分!本当に待つんだな~!でも、その甲斐はありました。本当に美味しかったです。ふんわりと蒸してから炭火で外側をカリッと焼いた関東風で、タレの味わいも申し分ありません。ちょっと小さいですが、ランチのうな丼はたったの1000円なので、文句はありません。デザートのフルーツまでついて、かなり頑張ってます。


 ランチメニューは、他に鳥丼、正肉・レバー・つくねの三色鳥丼もあり、おしんことお吸い物がついてどれも1000円です。鰻丼の美味しさから想像するに、どれもきっと美味に違いありません。時間に余裕のある時にまた行ってみたいです。できれば夜にでも行って、たっぷりとこの鰻を
堪能するのが夢です。

http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13043304/dtlrvwlst/5206640/

2014年9月17日水曜日

「東京蛍堂」 浅草で大正・昭和のレミニッセンスに浸る

オーナー夫人手書きのガラスのサイン
  久しぶりに浅草に行って来ました。祭日で仲見世通りは大賑わいです。
六区の方まで足をのばし、通り沿いに掲げられた浅草から世に出たコメディアン達の写真を眺めながら散歩。この通りに面して、ちょうど建物と建物の間に、古物商店「東京蛍堂」があります。
この路地の奥に「蛍堂」が・・・
  ちょっと奥まっているので、ともすれば見落としてしまいそうですが、路地の入口の「モボ・モガ御用達の店」という看板と着物を纏ったマネキンが目印です。
 
  表通りからは店の中が蔭になって見通せませんが、ほんのりと電燈がいくつか灯っています。店名の由来とは関係ないのかもしれませんが、まるで蛍のような光につられてこの路地の突き当りまで進むと、まるでレースのようなもみじの葉の間から、「蛍堂」の可愛い照明が迎えてくれます。

  ここから先は、大正・昭和ロマンのラビリンスです。いくつもの小部屋が上へ下へと続きます。ここではとてもご紹介しきれないほど、ありとあらゆる種類の商品が詰まっています。

  どこも、キチンと分類され、見えないところまで細心の注意を払ってセンス良くディスプレイされているのですが、堅苦しさは全くありません。それも、ここのオーナーご夫妻の温かいお人柄のせいだと思います。

ジェントルマンのクロゼット

  美男美女の素敵なカップルですが、大変な働き者です。驚いたことに、この店の改装の大部分をご自分達の手でやってのけたそうです。完成度の高さにも関心させられます。誰の真似でもない、完全な「蛍堂」ワールドを作り出しています。
実物はもっと色のきれいなタイル張りです。

  上の写真は、昔懐かしいタバコ屋さんの入口に使われていたものだそうです。緑の色合いが美しいタイルがまだ完ぺきに残っていて、その上は本来タバコがディスプレーされ、カウンターの上にはガラス窓があった筈です。僕が子供の頃には、この奥におばあちゃんが座って店番をしていて、客が来るとガラス窓を開けて応対する、というのがタバコ屋さんの定番スタイルでした。今はもうほとんど見かけなくなりましたが、このカウンターももう少しで取り壊されるところをオーナー夫妻が救い出したそうです。上部のガラスケースは他のものを上手に組み合わせて素敵な演出をしています。電話機一つとってもこの店にピッタリの雰囲気のものをさりげなく配置しているので、全てが違和感なく溶け合っています。
ベスト姿がさまになる、ダンディーな店主

  ここまで築き上げるのは大変であったと思いますが、本当に好きなことを、情熱を持ってなさっているからこそ実現できたのでしょう。ご夫婦で夢をかなえて行く楽しさが、このお店にワクワク感をもたらしているのだと思います。実に楽しいお店です。浅草にいらしたら、是非訪ねてみてください。

2014年4月6日日曜日

A-ラインセンス (A-Licence)中野ブロードウェー、この春新装開店!

1966年創業 A-ライセンスは中野ブロードウェー2階
レーシングカーの上に寝そべるドライバーのイラストが新しい壁を飾ります。

 A-ライセンスが改装完了したので、3月に行ってきました!
中野ブロードウェー2階のこの喫茶店については、2012年1月25日付けで投稿したことがあるのですが、今年すっかりきれいに生まれ変わりました。
こざっぱりと明るくなり、喫煙席と禁煙席が分かれてスモーカーは気兼ねなく煙草を吸い、ノン・スモーカーは煙に悩まされることなく、ますますくつろげる空間となりました。
先代ゆかりのカーレースにまつわる品々も、ちゃんと残されているのが嬉しいです!
レトロな食品見本の並んだ楽しいウィンドウがきれいサッパリなくなり、タイヤも片づけられてしまったのはちょいと寂しかったですが、お店の入り口の壁に見覚えのあるイラストを見つけて、ホッとしました。レーシングカーの上でドライバーが寝転んでいる絵。これは以前使われていたオリジナルのコーヒーカップに描かれていたものです。

 天井を見上げると、世界各国のレースのサーキットがちゃんと飾られています。以前より形がはっきり見えます。マニアックなラインアップです。シチリア島のTarga Florio(タルガ・フロリオ)もあります。この狭く紆余曲折した公道での自動車レースの優勝者に大会後援者のフローリオ家から授与された牌はタルガ(楯)と呼ばれたそうです。しかし、参戦する車の性能があがるにつれ、この過酷なレース・コースでの危険性も高まり、ついには死者を出す大事故が発生。これが原因で1977年、タルガ・フォーリオは、最も古い国際的なスポーツカー・レースとしての歴史に終止符を打たれました。でも、A-ライセンスの天井から消えることはありません。


上左から、富士スピードウェー、Jaramaハラマ(マドリード北部)、Daytonaデイトナ・インターナショナル・スピードウェー(米・フロリダ州)
下左から、Watkins Glenワトキンズ・グレン・インターナショナル(米・ニューヨーク州)、Indianapolisインディアナポリス・モーター・スピードウェー(米・インディアナ州)、Brands Hatchブランズ・ハッチ(英・ケント州)
鈴鹿の下に、伊・シチリア島のTarga Florio(タルガ・フロリオ)、
その右上はMonacoモナコ
 ヨハネスブルグの高地にあるキャラミ・グランプリ・サーキット(Kyalami Grand Prix Circuit)は、1977年にトム・プライスがわずか27歳の若さで事故死したF1南アフリカグランプリが開催された所です。当時わずか27歳だったイギリス人ドライバーの命を奪う壮絶な事故の原因となったのは、このコースの高低差の激しさでした。その後同サーキットは大幅改修されていますが、A-ライセンスの天井では、旧コースの形を見ることができます。

Kyalamiキャラミ・グランプリ・サーキットの1961年から1988年までのオリジナル・コース。
その下は、Nurburgringニュルブルクリンク(ドイツ北西部)。
1964年8月にここで開催された西ドイツGPがホンダのデビュー・レース。
右隣はHermanos Rodriguezエルマノス・ロドリゲス(メキシコ・シティー)。
1965年のエルマノスでのメキシコGPで、ホンダRA272(ドライバーはリッチー・ギンサー)が初勝利を飾る。タイヤメーカーのグッドイヤーにとっても名誉の初勝利であった。
下はSpa Francorchamps Circuitスパ・フランコルシャン・サーキット(ベルギー)
壁にもレースにまつわるポスターや以前は店の奥にあってよく見えなかったメモラビリアが額に入れられて鑑賞しやすくなりました。


一番上は処女作のRA271(1964),
一番下はウィリアムズFW10(1985)
70年代の通行証がビッシリ
僕はまた大好きなハンバーグ・ランチを注文しました。メニューに変更はないみたいだし、味も以前と変わらずとても美味しいです。ふっくらとジューシーなハンバーグにトロリとかけられた美味しいソース、塩加減も程よいポテトサラダ、旨味のあるスープ、どれも昔のままで大満足です。
精悍なご主人が、美しい夫人と共にこの大切なお店を続けて行ってくれるのが嬉しいです。

どのお料理も美味しいです。
この写真は2014年3月に撮影したので、その後、新消費税などでお値段は変更されている可能性があります。

こちらも2014年3月現在のメニューですので、ご了承ください。


2014年2月22日土曜日

猫の日

 2014年になってから初めての投稿ですが、今日はもう2月22日!これを「にゃんにゃんにゃん」と読んで、猫の日なのだそうです。というわけで、僕にとっては大ちゃんの日です。

骨董に囲まれた大ちゃん
 以前にもこのブログでご紹介した「細矢大福」、愛称「大ちゃん」です。5歳でウチに来てから8ヵ月になります。ご覧のように、所狭しと骨董品が並んだ環境で暮らしているのですが、感心なことに一度も物を壊したことがありません。アジアンレパードの血が流れているせいか、野性味のある顔をしていますが、実に繊細でいじらしいほど気を遣う子です。
 
 僕が仕事から戻ると、玄関の廊下のガラス戸越しに、待ってましたとばかりに出迎えてくれます。靴を脱ぐ間ずっとニャーニャーと催促しておいて、いざ撫でようとすると、クルッと背を向けタッタッと自分の部屋に早足で歩いて行きます。大ちゃん専用の部屋などないのですが、たまたま事務室しか餌やトイレを置ける場所がなかったので、そこが一番落ち着くみたいです。フワフワの長い尻尾をユラユラさせながら、僕をお気に入りの部屋に誘導して行くその後ろ姿がまた可愛いんです!最近太り気味で、お腹が両脇にはみ出てポニョポニョと左右に振れるところもたまりません!

ほっぺにも肉がついて、横向きになるとお相撲さん顔の大ちゃん
  大ちゃんのクリスマス・プレゼントに買ってあげた電気絨毯が気に入ってくれて、ここでお昼寝するのが日課です。大ちゃんはフカフカしたところが好きなので、敷物を折り畳んで厚みを出した上に載せていました。でも、大ちゃんが体を伸ばすには幅が少し足りなかったらしく・・・はみ出て落ちそうな体を前足で支えてなお昼寝を続けていたところが下の写真です(・・;)

片手を支えに、意地でも昼寝を続ける大ちゃん
 夜は、「大ちゃ~ん!」と寝室から呼ぶと、ニャ~!と鳴きながらタコのベッドに駆け上がります。しかし、何故か無礼にもタコの顔にお尻を向けて寝るのが気に入りません。そして、うっかり咳払いでもしようものなら、びっくりして逃げて行ってしまうのが、ちょっと寂しい。

尻尾で大事なお腹を守る大ちゃん
 猫は皆そうなのかも知れませんが、大ちゃんはお腹と尻尾を触られるのがとても嫌いです。可愛いポニョ腹をうっかり触ろうものなら、それまでうっとりと甘えていたのが、大変な剣幕で抗議します。ダメと言われると触りたくなるのがタコの悪い癖です。つい大ちゃんをからかっては怒らせてしまうのですが、すぐに許してくれる優しい子です。


スピーカーの上から中野の再開発を見守る大ちゃん
 生まれてから一度も外に出たことのない子なので、運動と言っても、せいぜい部屋の中を駆け回ったり、ちょっと高いところに飛び乗るくらいです。太りがちになるのも仕方ないのかもしれません。お昼寝していない時のお気に入りの場所は、スピーカーの上です。ほとんど動きのない窓の外やベランダの花を眺めて、物思いに耽り、ちょっと寂しそうな気配… 今日は大ちゃんの日なのだから、ちょっと喜ばせてあげたい。

憂いに満ちた大ちゃん
 そこでとっておきの粉末「またたび」を大ちゃんの大好きな小さなお魚型のスポンジのおもちゃに少し振りかけて与えました。
するとそのお魚をくわえたりじゃれ飛ばしたりで大変です。しばし恍惚の感じでハフハフ、ゴロゴロのどをならして大騒ぎで転がりまわったひと時でした。

大ちゃん、大興奮!

我にかえってキョトン?
 
 今はまた落ち着いて、パソコンに向かうタコの膝の上で寝ています。猫の日、幸せだったかな、大ちゃん?

人知れず世界平和を祈る大ちゃん 
今日も一日お疲れさん!

2013年11月28日木曜日

2013年三の酉

花園神社の酉の市
昨日は、花園神社の三の酉に行ってきました。昨年はちょうどこの時期ヨーロッパに行っており、一昨年ここで買った熊手を納めに行けませんでした。上の写真は、夕方一の酉で撮影したものですから、まだ少し空いていますが、夜の三の酉は、それはもう凄い混雑です。一昨年の熊手は、一人で運べるサイズとは言え、かなり嵩張って重いです。これを持って人込みを掻き分けて進むうち、もう少し小ぶりのにしておくべきだった、とヒシヒシと感じました。巨大熊手を若者二人係で休み休み苦労して運ぶ姿を見て、益々その思いが強まりました。

景気良く拍子木を売ってくれます
今年の熊手はこれです
 
そこで、去年より若干小ぶりのものを選んだつもりでしたが、しめ縄がついているので結構重いです。はっぴを着たお兄さん達が景気良く拍子木を売ってくれて、ウキウキ気分が高まります。

紅白の梅やら、おちゃめな招き猫に金の俵がごっそり乗っています。購入を決めると、店員さんが稲穂をバランス良くさしてくれるのを、眺めながら、来年も頑張らなくちゃ!という気分になってきます。
しめ縄もまだ青い藁の香りがして、新鮮です。

お腹が空いてきましたが、座席のあるお店はどこも満席!
でも、タコは子供の頃新井薬師の縁日の屋台で立ち食いするのが好きでしたから、昨晩も大好きなタコ焼きを買ってパクつきました。更に大盛り焼きそばで満腹になったので、神社の隣の喫茶店でコーラを飲んでしばし休憩しました。
 

切山椒を買いにまた人込みに突入
 
淡いピンクやグリーンも入って、きれいです。仄かな甘みと山椒の香りが好きです

切山椒を売る屋台は3件ほどありましたが、お豆の屋台は1つしか見当たらなくて、ちょっと寂しいです。チョコバナナ等に取って代わられてしまったのでしょうか。

いり豆もゆで豆もどちらもホカホカ


塩加減も良いです

ヨーロッパも良いですが、こうして師走に向かって行く日本の祭りごともやはりいいものだな、と来る度に思います。