僕は子供のころから「タコ」とあだ名されてきました。「おい、タコ、宿題やってきたか?」とか「おーい、タコ-、こっちだー」とかいわれてきました。別に難しい理由がある訳ではないのですが、僕の名前がタカオ(隆男)なので、タカオチャンからタコオチャンに変化して、最後に「タコ」に落ち着いたのです。文句があると口を尖らせていたからかもしれません。現在は日本骨董学院(http://www.kottou-gakuin.com/)の学院長をしています。古美術・骨董が専門ですが、何かに興味を持つと、徹底して収集したり研究したくなります。このブログでは、様々な趣味の中から僕が今特に興味のあること、おもしろいと思う場所について書いて行きたいと思います。僕のホームグラウンド、中野の美味しいお店などもご紹介したいです。時々お散歩気分で立ち寄っていただければ、幸いです。
2012年10月4日木曜日
ハロウィーン
あっという間に10月になりましたが、なかなか涼しくなりませんね。秋らしい気分にはほど遠いですが、街ではそろそろハロウィン関係の品が売られているのを目にするようになりました。僕には縁のないお祭りです。でも、その由来や歴史は興味深いです。キリスト教の行事ではなく、収穫を祝い、目に見えない偉大な力への感謝と畏怖から生まれた素朴な儀式が、時の勢力の推奨する宗教の普及の為に徐々にその意味や習俗が変えられていったようです。太陽の季節が過ぎ去る10月31日はケルト人にとって一年の終わり。11月1日からは、暗闇の季節とともに新年が始まりました。長く寒い夜には、精霊や悪霊の存在もきっと本当に思えたことでしょう。今では、そうした本来の意味は忘れられ、宗教的な関連付けもなくなり、アメリカの大衆文化の一つとして、日本でも受け入れられるようになりました。
日本人は季節感を非常に大切にし、その意識が着物の柄から食べ物に至るまで、生活のあらゆるところに反映されています。僕もやはり旬の食べ物をいただくのは楽しみだし、玄関の置物も季節を意識して選びます。
一方、アメリカは広いですから、一年中温かい地域もあります。それでも、ハロウィンになれば、かぼちゃの置物や紅葉の色合いのデコレーションを施し、イースターになれば、春を感じさせるパステルカラーのデコレーションで飾り立てるところが面白いです。ちゃんと彼らなりに季節の変化を演出し、楽しんでいる。遠い昔のヨーロッパの記憶がずっと息づいていて、万人が楽しめるお手軽で商業的なアメリカンスタイルに進化しているから、日本人の目にも楽しく映るのでしょう。
上の写真は、タコの娘が作ってくれたクッキーです。彼女は、料理やお菓子作りが好きなので、ちょっと血圧が高めでコレステロールも心配な父親の為に、ヘルシーなレシピを考案したりしてよく手作りの菓子やらピロシキなどを差し入れてくれます。蝙蝠のクッキー型は、河童橋で見つけたそうです。僕も河童橋は好きで時々行っては、使いもしない調理器具をつい買ってしまいます。娘は、この型で早速ココア風味のクッキーを焼いて持ってきてくれました。砂糖控え目、ちょっとビターな蝙蝠です。赤い目と小さな蝶ネクタイが特に可愛いかったので、食べてしまう前に記念に写真を撮りました。
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