今年は久しぶりにひと月以上かけてヨーロッパを旅行し、来年に向けてしっかりと充電もできました。そう言えば、ドイツやフランスではいろいろな作家や音楽家、哲学者の墓地にもたくさん行きました。お墓にも個性があり、印象に残るものも多かったです。一般人のお墓では、故人の写真を陶板に焼き付けたものがあり、デザイン的にはいまいちですが、興味をひかれました。アルジェリア戦争への出兵前か休暇中に撮ったらしい意気揚々とした軍服姿の色男だったり、当時の流行の最先端だったフラッパー風のドレスを着た美しい御嬢さんだったり、いかにも70年代なもみあげのオヤジもいれば、まだあどけない幼子もいて、全く関係のないタコも、しばし立ち止まっては「う~ん・・・」とあれこれ想像にふけってしまいました。有名人のお墓も感慨深いものがありましたが、それはまた別の機会に書きたいと思います。
両親のお墓詣りを無事に終えたらお腹が空いたので、帰り道の蕎麦屋で昼食をとりました。まぁまぁの味でしたが、タコはやっぱり中野の「さらしな」が好きです。2012年5月1日の投稿に書いた店です。今年は最後の28日まで名古屋への出張があったのですが、東京での仕事納めの日に「さらしな」で、大好きな蕎麦掻きをいただきました。石臼で引いた北海道産の粉を蕎麦湯で練って茹で、葉形にしたものを蕎麦湯に浮かべてくれます。上に載っているのはゆずと三つ葉。一口大に箸でちぎった蕎麦掻きを、汁に浸して口に運ぶと、優しい温かさと一緒に蕎麦そのものの香りと、薬味の爽やかな香りが広がって、ほっこりした気分になります。
タコ推薦・蕎麦掻き 950円 |
ざる蕎麦ももちろん美味しいですが、温かいお蕎麦なら、「地獄」も美味しい。ホウレンソウや鰹節、海藻、そして鶏卵が乗っていて混ぜていただくので、ボリュームがあります。
地獄 950円 |
最後は蕎麦湯を飲みながらお腹が落ち着くのを待って、店を出る頃には、もう行列ができていました。
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