2012年3月17日土曜日

沈丁花(ちんちょうげ) 可憐な花が咲きました。


固く閉じている蕾み


咲き始めた花
小さな手鞠のようでかわいいです
 
    毎年中野駅に向かう道に植えられていた沈丁花が咲くのを楽しみにしていたのですが、駅前の拡張工事でその沈丁花の植木も取り払われてなくなってしまいした。やむなく植木屋さんに頼んで手頃な鉢に植えた沈丁花を持ってきてもらいました。昨年は、あまりの素晴らしい香りに、ベランダに置いておくのがもったいなくなりました。自分はもちろん、生徒さん達にも楽しんでいただきたい、と鉢ごと教室に置いたのです。部屋はたちまち沈丁花の芳香で満たされ、夜には一段と濃くなりました。しかし、まだ2月のことで、暖房が強かったのか、あっという間に花も葉も乾燥して、2~3日で見る影もなくなりました。「だから言ったではありませんか!」アシスタントがブツブツ言いながら、ベランダに戻すのを承知せざるを得ませんでした。
 さんざんな目にあわせてしまったかわいそうな沈丁花ですが、頑張って元気を取り戻してくれました。丈夫な木です。この木は土を乾かし気味にした状態を好むので、頻繁に水やりを要しないところも、タコにピッタリです。季節は巡り、2年目の春となる今年はやや遅い3月に入って待望の花が咲き始めました。まるで沈香(香木)の如き良い香りの、丁子(Clove)のような花を咲かせることから、沈丁花と名付けられたそうです。今年はそっと一枝だけ切り、朝鮮の秋草文白磁徳利に生けてみました。それでも、十分に甘く優しい香りを室内に漂わせ、春の訪れを感じさせてくれます。今年はしばらく楽しめそうです。清楚でかわいい、大好きな花です。


日本骨董学院 http://www.kottou-gakuin.com/

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