さらしな本店で50年以上の歴史を誇る「信太うどん」 830円 |
さておいしいもののお店ガイドがそれてしまいました。タコは生まれも育ちも、今の住まいも職場も中野なので、その移り変わりをずっと見てきました。そんな中で、タコがはじめて美味に出会ったお店が今も健在なのは嬉しい事です。今回は、そのお店をご紹介します。JR中野駅の南口、ロータリーの向側にUFJ東京三菱銀行があります。その左側の道を50メートル入ると右手に「さらしな」蕎麦店があります。このあたりではお菓子の「不二家」と並んで一番古い店のひとつです。目立たない店ですが、名店です。小学校4年頃、当時住んでいたアパートから歩いて一分のこの店に、母に連れて来られました。蕎麦は子供に向かないと思ったのか、母は関西系の温かい薄味うどん「信太(しのだ)うどん」をたのんでくれました。「オイシイーー!」。
本店のかわいい店構え |
もちろん、ここは蕎麦も全て美味しいので、遠くから「通」が食べに来ます。蕎麦通を自称する骨董関係の知り合いから、「君の近くにおいしい蕎麦屋があるの、知ってる?」と訊かれたこともあります。つい正直に「ああ、あそこは支店で、本店もいいよ」などと言ってしまい、がっかりさせてしまいました。(笑)
本店でも支店でも、手打ちの二八蕎麦やつなぎの入らない荒めの田舎蕎麦、さらしな蕎麦、蕎麦がき、地獄そば、鴨南そばなどは実に美味しい。特にこれからの暑いときには冷たい「おろし蕎麦」がいい。値段も手頃です。蕎麦は昔からもともと農民の非常食という歴史がありますから、タコは値段が異常なくらい高い蕎麦屋を異常に毛嫌いしており、絶対に高い蕎麦屋には近づきません。たっぷり、たくさんお汁をつけて食べたい。(「通」は香りを重視するために、粹に汁をちょっとつけるという。香りを重視するなら汁はつけなければいいというのがタコの持論)。落語では「そば通」が死ぬときに「あー、一度汁をたっぷりつけて食べたかった」といって死んだとか。そんなもんです。食べ方は自由、「通」ぶってズルズルと大きな音を立てて蕎麦を食べることも好きではありません。のど越しの美味しさがその音に出るといいますが、私はあの音は好きにはなれません。しかしあまり静かにも食べたくない(笑)。最近は塩をまぶしていただく蕎麦も美味しいなぁと思います。安くておいしい蕎麦をマイペースで好きなようにたくさん食べたいだけのタコです。
他に、地獄そば(950円)、しっぽくうどん( 980円)等々・・・豪華なメニューで2000円未満です。
本店電話03-3380-4828 支店03-3389-4218
日本骨董学院 http://www.kottou-gakuin.com/
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