2012年9月4日火曜日

槿(ムクゲ)



 季節的には秋になりましたが、まだまだ暑い日が続いてます。この間まで、去年買ってベランダで冬を越した小さな鉢植えの槿(ムクゲ)が、毎日一輪づつ花を咲かせてくれていました。マンションの入り口の槿は、まだ元気にたくさんの花をつけているのですが、タコの槿はもうお休みに入ったようです。
 机の上に朝鮮・李朝の白磁の盃に花を入れてみました。ともに韓国の焼き物と国花ですから、やはり合いますね。白の花弁にほんのり赤みがきれいです。李朝時代は儒教が全盛で、白を尊びました。何物にも染まらない純粋な白を象徴としていました。


 槿の前は、クチナシがなんとも言えない香りで部屋を満たしてくれました。本当にいい香りです。ぼくは沈丁花が一番好きですが、このクチナシも好きです。小さな李朝白磁の小壺によく似合い、これもまた大好きな、素朴そのものの栗の李朝くりぬき盆に乗せておくのがお気に入りです。李朝くりぬき盆は昔から韓国に行った時は2から3枚は買ってきていました。お蔭で今はかなりの枚数を持っていますが、最近は売られているのを見かけなくなりました。ぼくは中でもこの一番大きなくりぬき盆が好きです。大きさは55センチほどあり、盆としてはかなり大きなものです。

 
 毎年、梅雨の鬱陶しさを吹き飛ばしてくれるが紫陽花です。その美しさは格別で、鎌倉ではアジサイ寺の明月院が有名ですが、混みすぎて僕は東慶寺に足が向いてしまいます。東慶寺は北鎌倉駅からも近く、有名で観光客もさぞ多いと思いきや、これが意外とすいていていいのです。寺の中はいつもきれいに掃除されて気持ちいいし、有名人のお墓も多く、そのお参りも楽しみなところです。ここの紫陽花の植え込みには派手さはありませんが、寺の瀟洒なたたずまいと合っており、穏やかでゆったりできて私のは好きなところの一つです。荒らされてない苔の美しさは筆舌に尽くせません。今年は、秋田の白岩焼の壺にちょうど収まるサイズの鉢植えがあったので入れました。とても似合って爽やかな気分です。

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